HPEのエントリーサーバー、ProLiant DL160 Gen10。 iLO (Integrated Lights-Out) のライセンスやケーブル配線の節約のために、iLO専用ポートではなく、データ通信用のLANポートをiLOと共用する「共有ポート(Shared Network Port)」運用をするケースは多いと思います。
しかし、設定画面で正しく「Shared」にしたはずなのに、「IPアドレスにはPingが通らない」「Web管理画面が開かない」**というトラブルに遭遇することがあります。
今回は、DL160 Gen10におけるiLO共有ポートの設定手順と、多くの人がハマる「物理ポートの制約」について解説します。
設定手順に入る前に、一番重要な「落とし穴」からお伝えします。 共有設定で繋がらない原因の9割はこれです。
iLOを共有設定(Shared Network Port)にする場合、LANケーブルは必ず「ポート1」に接続してください。
DL160 Gen10の仕様上、共有iLOの信号は**LOM 1(背面の1番ポート)**に固定されています。「ポート2」などの他のポートに挿しても、OS上の通信はできますが、iLOへのアクセスは一切できません。
「空いているポート2を使おう」としてハマるケースが非常に多いため、注意が必要です。
それでは、BIOS(UEFI)画面からポートを共有設定に変更する手順を解説します。
サーバーを起動(または再起動)し、POST画面で [F9] キーを押して System Utilities に入ります。
メニューから以下の順に進みます。
System Configuration ↓ BIOS/Platform Configuration (RBSU) ↓ Network Options ↓ Network Interface Adapter
※ または System Configuration > iLO 5 Configuration Utility > Network Options からも設定可能です。
Network Interface Adapter の項目を選択し、設定を変更します。
OFF / Dedicated Network Port (専用ポートを使用)ON / Shared Network Port - LOM (共有ポートを使用)[F10] キーを押して設定を保存(Save)し、確認画面で Yes を選択します。その後、サーバーを再起動してください。
再起動が完了したら、以下のチェックを行います。
Reply from ... と応答があれば成功です。https://<iLOのIPアドレス> を入力し、iLOのログイン画面が表示されれば完了です。シンプルな構成のサーバーだからこそ、こういった物理的な制約を見落としがちです。構築時の参考になれば幸いです。