HPE Proliant DL20 Gen10 serverのE208i-a smart array cardで組んだRAID1上にDebian Linuxをインストールする

Linux

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E208i-a smart array card

Debianは正式にサポートされいません。

しかしながら、インストールもできるし、とりあえず起動もします。

参考

アレイを作成

BIOSにて、E208i-a smart array card を選択し、Arrayを作成します。

HPE Smart Array E208i-a SR Gen10 → アレイ構成

起動するための肝になる部分は

システムユーティリティ → システム構成 → BIOSプラットフォーム構成(RBSU) → ブートオプション

の中の ブートモードを レガシーBIOSモード とします。

再起動します

注意 UEFIでは起動しない

ブートモードがUEFIモードになっていると、USBインストーラが起動して、Debianインストールまではできますが、起動はできません。

インストーラ起動

起動すると、Logical Drive(s)/Physical Drive(s) Foundとなり、E208i-a上のRAID1の論理ドライブが認識できている事が確認できます

Debian12 インストーラの入ったUSBメモリを挿しておき、Boot Menuから 2) One Time Boot to USB DriveKeyを選択します。

Debian インストーラが立ち上がります

インストールを進めると、Raidボード上の論理ドライブが認識しており、パーティションも無事に作成できます。

HPE LOGICAL VOLUMEの文字が確認できるので、これをパーティションします

今回は420GB のEXT4領域と、20.1GBのスワップ領域を作成してみました。

インストールが終わり再起動すると無事に起動しました。

RAID状況の確認

やっぱり管理画面が必要です。DellだったらOMSAなどでシステムの状況確認ができます。Linux上からできないと、不便です。

iLO 5を見ると、Storageの状況を確認でき、元気に動いている様子が分かります。

障害発生時の動作

では、障害を発生させてみます。

  1. 電源を切り
  2. RAIDを1本外します(向かって右側 bay:2)
  3. 起動します

すると、エラーを検出した事が分かります。

Important information available or errors detected

正面のインジケータがオレンジ色に点滅します。この時はハードウェアに異常がおこっているので、すぐにiLO5を確認した方がいいです。

とりあえず今回はArrayが崩れた状態でどのような動作をするか知りたいのでそのまま起動させます。問題なく起動しました。

iLOを確認すると、System Healthにて Degradedで縮退運転をしている事が分かります。

System Helthを確認すると、StorageがDegradedしている事が分かり

Storageをクリックすると、Status = Absent(不在)となっており、Bay2で異常が起こっている事が分かる。

4.トレイを戻して起動する

1786-Slot 0 Drive Array Recovery Needed. The following drive(s) need Automatic Data Recovery(Rebuild):

Port: 1I, box:1, bay: 2(SATA)

と表示され、bay2 のドライブが自動的にリカバリが始まっている事が分かる。

Debianは問題なく起動している

iLOを確認するとbay2が正常に戻っている事を確認できるが、この状態では、リビルドがどこまで進んでいるかは分からない。

Information の Integrated Management Logを確認すると、

DriveArray Slot 0 Storage – Volume 1 Status changed to rebuilding

と表示されリビルドが進行している事が分かる

リビルド完了すると

Drive Array Slot 0 Storage -Volume 1 status changed to ok

となる

崩したRAIDディスクを他のDebianでマウントできるか?

外付けSATA → USB変換ケーブルを利用してLinuxDebianに接続してみる

dmesgコマンドを確認すると、

SATA → USB変換ケーブル ASMTA 2105が確認でき sd6 にて認識している事が分かる

[8199402.758965] scsi 6:0:0:0: Direct-Access     ASMT     2105             0    PQ: 0 ANSI: 6
[8199402.759552] sd 6:0:0:0: Attached scsi generic sg2 type 0
[8199402.998030] sd 6:0:0:0: [sdc] 937703088 512-byte logical blocks: (480 GB/447 GiB)
[8199402.998320] sd 6:0:0:0: [sdc] Write Protect is off
[8199402.998325] sd 6:0:0:0: [sdc] Mode Sense: 43 00 00 00
[8199402.998633] sd 6:0:0:0: [sdc] Write cache: enabled, read cache: enabled, doesn't support DPO or FUA
[8199403.033138]  sdc: sdc1 sdc2 < sdc5 >
[8199403.048587] sd 6:0:0:0: [sdc] Attached SCSI disk

sdc: sdc1 sdc2 sdc5

1つずつマウントしてみる

# mount -t ext4 /dev/sdc1 /mnt/test/

lsすると、とりつけたディスクの中身が見れた

# ls /mnt/test/
bin   dev  home        initrd.img.old  lib32  libx32      media  opt   root  sbin  sys  usr  vmlinuz
boot  etc  initrd.img  lib             lib64  lost+found  mnt    proc  run   srv   tmp  var  vmlinuz.old

なので、E208i-a smart array cardで組んだRAID1上のSSDを1本外し、他のLinuxマシンでマウントすればデータはちゃんと見られる事になる。

RAIDを崩して違う種類のSSDを入れてみた

Volume1 の Slot 0 Port1の bay1 480GBを抜き去り、さらに960GBのSSDを導入してみたらどうなるだろうという実験です。

960GBを挿入して電源を入れると、リビルドが始まり、20分ほどでDrive ArrayはChange to OKの状態になりました。

容量違いのディスクを入れてもちゃんとリビルドしてくれる様子が分かります。

もちろんですが、RAID1ドライブとしてのボリュームは小さいSSDに合わせた容量になっています。

bay1とbay2

向かって左側がbay1 です。左側のトレイを取り外すと以下の通りの表示となります。

向かって右側がbya2です。右側のトレイを取り外すと以下の通りの表示となります。

下のマシンに貼ってある通り

E208i-a smart array card の場合左側がbay1 となり、右側がbay2となります。

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