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WindowsDefenderは大丈夫なのか?
無料で使えるWindowsDefender。
Microsoftが作っているアンチウィルスソフトなので、Windowsとの親和性は抜群です。Windowsに標準搭載されているので、誰でも手軽に、もしくは気づかないうちに使っているアンチウィルスソフトになります。
ただ、最近ではランサムウェア(身代金要求ウィルス)の被害だとか、個人情報の流出だとかそんなニュースを見ていると、無料のアンチウィルスソフトでいいのかな?と疑問に。
そこで、WindowsDefenderはアンチウィルスソフトとしてつかいものになるのかを調べてみました。
この記事の最後の方ではWindowsDefenderをより強力にする方法も記載します。
評価の比較
セキュリティ製品の性能評価を手掛ける第三者機関AV–Comparativesにて、有料アンチウィルスソフトを含めた形で、製品評価されています。
Real World Protection Test(「実際の」保護機能をデフォルト設定で評価)において

WindowsDefenderも★3つの評価を得ています。
ただし、性能評価グラフをよく見てみると、

Microsoft Defenderの記録は、

ブロックが99.5%であり、
同じ無料であるAvastと比較すると

ブロック99.7% に劣る結果となります。ただ、検知率が高い割に、誤検知率も高くなっており、この差は微妙とみる事もできます。
検知率で優れているのが、F-Secure,Panda,Trend Microといった有料製品で、無料製品だと、Avast,AVGに軍配があがるという事になります。

ただ、誤検知の数が、WindowsDefenderは8であり、Avastは10である事を考えると、性能的にはほぼ互角とみる事もできます。
誤検知してもいいから、より安全にという考え方であれば、Avastが優れているという事も当てはまるかもしれません。
WindowsDefenderの検知率を上げる設定
WindowsDefenderではデフォルトでオフになっている機能があります。
望ましくない可能性があるアプリケーションの検出およびブロック
Microsoft Defender ウイルス対策の望ましくない可能性のあるアプリケーション (私用) 保護機能は、ネットワーク内のエンドポイントに対して PUAs を検出してブロックすることができます。
望ましくない可能性のあるアプリケーション (私用) はソフトウェアのカテゴリであり、コンピューターの実行速度が遅くなったり、予期しない広告が表示されたり、最悪の場合は、予期しない、または望ましくないその他のソフトウェアをインストールすることがあります。
Windows PowerShell を管理者として実行し
Set-MpPreference -PUAProtection Enabled
このコマンドを実行します。

注意
By default in Windows 10 (version 2004 and later), Microsoft Defender Antivirus blocks apps that are considered PUA, for Enterprise (E5) devices.
との記載がありますので、Windows 10 Enterpriseでは、デフォルトでPUAをブロックするようになっているようです。この操作は必要ありません。
ランサムウェアの防止機能を拡張する
既定では Windows システム フォルダーが保護されています。その他に保護するフォルダーを追加することもできます。
との記載から、基本的にはWindowsシステムフォルダ―は元々保護されていますが、これを拡張してドキュメントなどにも反映する事ができます。

コントロールされたフォルダ―アクセスをオンにする事で
- ドキュメント
- ピクチャー
- ビデオ
- ミュージック
- お気に入り
フォルダも保護対象に加わり、さらに自分が選択するフォルダも保護を追加する事ができるようになります。

ただ、Microsoftが認可していないアプリケーションを利用していると、予期せず、動作不良を起こす可能性があります。
それでもAvastを入れたい
Avastと、WindowsDefender機能の違いです。
ウィルス検出機能だけでは、それほどの差が出ない無料のアンチウィルスソフトですが、Avastの方が優れている点がいくつかあります。
- 「アンチウイルス」だけじゃない、「古くなったアプリのチェック・更新」も無料で使える
- ウェブサイトでの“追跡”まで阻止してくれるブラウザー拡張機能で安心
- 家のWi-Fiに繋がる機器の脆弱性もまとめてチェック&保護
- 低スペックPCでも快適動作、「Windows Defenderよりも高速」というテスト結果も
タダで使えるウイルス対策ソフトはどこまで使えるか? “チェコ最大のIT企業”が提供する「アバスト」を徹底解説
Avastのウェブサイト安全性検査機能を有効に
WindowsDefenderでは無料でランサムウェア対策を有効にする事ができます。
Avastで気になる所は、ブラウザ拡張機能でウェブアクセスへのセキュリティを強化してくれます。
Chromeブラウザをお使いであれば、拡張機能としてAvast Online Security機能を利用する事ができ、ウィルス検知はWindowsDefender、ウェブサイトの安全性検査には、Avastといった使い方が可能です。

アバスト オンライン セキュリティは、アクセスするウェブサイトをすべて確認し、危険な場合、または単に評判が悪い場合にも警告を出します。これはすべて、互いに脅威を監視し合っている 4 億人のユーザー コミュニティからの情報提供に基づいています。さらに特典として、追跡されているかどうかもお伝えします。
アバスト オンライン セキュリティ

Avast Online Securityを導入すると、
フィッシング検出、マルウェア検出、信頼性評価を行ってくれるので、ウェブサイトの安全性を確認できます。

さらに、そのサイトにおいてどのような情報を抜き取られているのかも確認できます。

Avastが危険なフィッシングサイトを検知
フィッシングサイトを検知すると、このような表示が出て、サイトにアクセスできなくなります。

まとめ
Microsoft Defenderは、純粋にアンチウィルスソフトとして高性能です。また、誤検知・動作不良を恐れず検知率あげていきたいという設定も可能です。
さらに、Avast Online Securityを導入すれば、主なウィルス侵入口になるウェブアクセスについて防御する事が可能になります。