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WindowsDefenderは大丈夫なのか?
無料で使えるWindowsDefender。
Microsoftが作っているアンチウィルスソフトなので、Windowsとの親和性は抜群です。Windowsに標準搭載されているので、誰でも手軽に、もしくは気づかないうちに使っているアンチウィルスソフトになります。
ただ、最近ではランサムウェア(身代金要求ウィルス)の被害だとか、個人情報の流出だとかそんなニュースを見ていると、無料のアンチウィルスソフトでいいのかな?と疑問に。
そこで、WindowsDefenderはアンチウィルスソフトとしてつかいものになるのかを調べてみました。
この記事の最後の方ではWindowsDefenderをより強力にする方法も記載します。
評価の比較
セキュリティ製品の性能評価を手掛ける第三者機関AV–Comparativesにて、有料アンチウィルスソフトを含めた形で、製品評価されています。
Real World Protection Test(「実際の」保護機能をデフォルト設定で評価)において
WindowsDefenderも★3つの評価を得ています。
ただし、性能評価グラフをよく見てみると、
Microsoft Defenderの記録は、
ブロックが99.5%であり、
同じ無料であるAvastと比較すると
ブロック100% に劣る結果となります。検知率が高く、誤検知率も低く2022年の結果ではAvastに軍配が上がっています。
検知率で優れているのが、F-Secure,Panda,Trend Microといった有料製品で、無料製品だと、Avast,AVGを利用するのが良さそうです。
WindowsDefenderの検知率を上げる設定
WindowsDefenderではデフォルトでオフになっている機能があります。
望ましくない可能性があるアプリケーションの検出およびブロック
Microsoft Defender ウイルス対策の望ましくない可能性のあるアプリケーション (私用) 保護機能は、ネットワーク内のエンドポイントに対して PUAs を検出してブロックすることができます。
望ましくない可能性のあるアプリケーション (私用) はソフトウェアのカテゴリであり、コンピューターの実行速度が遅くなったり、予期しない広告が表示されたり、最悪の場合は、予期しない、または望ましくないその他のソフトウェアをインストールすることがあります。
Windows PowerShell を管理者として実行し
Set-MpPreference -PUAProtection Enabled
このコマンドを実行します。
注意
By default in Windows 10 (version 2004 and later), Microsoft Defender Antivirus blocks apps that are considered PUA, for Enterprise (E5) devices.
との記載がありますので、Windows 10 Enterpriseでは、デフォルトでPUAをブロックするようになっているようです。この操作は必要ありません。
ランサムウェアの防止機能を拡張する
既定では Windows システム フォルダーが保護されています。その他に保護するフォルダーを追加することもできます。
との記載から、基本的にはWindowsシステムフォルダ―は元々保護されていますが、これを拡張してドキュメントなどにも反映する事ができます。
コントロールされたフォルダ―アクセスをオンにする事で
- ドキュメント
- ピクチャー
- ビデオ
- ミュージック
- お気に入り
フォルダも保護対象に加わり、さらに自分が選択するフォルダも保護を追加する事ができるようになります。
ただ、Microsoftが認可していないアプリケーションを利用していると、予期せず、動作不良を起こす可能性があります。
Avastのいいとこどり
Avastと、WindowsDefender機能の違いです。
ウィルス検出機能だけでは、それほどの差が出ない無料のアンチウィルスソフトですが、Avastの方が優れている点がいくつかあります。
- 「アンチウイルス」だけじゃない、「古くなったアプリのチェック・更新」も無料で使える
- ウェブサイトでの“追跡”まで阻止してくれるブラウザー拡張機能で安心
- 家のWi-Fiに繋がる機器の脆弱性もまとめてチェック&保護
- 低スペックPCでも快適動作、「Windows Defenderよりも高速」というテスト結果も
タダで使えるウイルス対策ソフトはどこまで使えるか? “チェコ最大のIT企業”が提供する「アバスト」を徹底解説
Avastのウェブサイト安全性検査機能を有効に
WindowsDefenderでは無料でランサムウェア対策を有効にする事ができます。
Avastで気になる所は、ブラウザ拡張機能でウェブアクセスへのセキュリティを強化してくれます。
Chromeブラウザをお使いであれば、拡張機能としてAvast Online Security機能を利用する事ができ、ウィルス検知はWindowsDefender、ウェブサイトの安全性検査には、Avastといった使い方が可能です。
アバスト オンライン セキュリティは、アクセスするウェブサイトをすべて確認し、危険な場合、または単に評判が悪い場合にも警告を出します。これはすべて、互いに脅威を監視し合っている 4 億人のユーザー コミュニティからの情報提供に基づいています。さらに特典として、追跡されているかどうかもお伝えします。
アバスト オンライン セキュリティ
Avast Online Securityを導入すると、
フィッシング検出、マルウェア検出、信頼性評価を行ってくれるので、ウェブサイトの安全性を確認できます。
さらに、そのサイトにおいてどのような情報を抜き取られているのかも確認できます。
Avastが危険なフィッシングサイトを検知
フィッシングサイトを検知すると、このような表示が出て、サイトにアクセスできなくなります。メールできた直リンクURLなどをクリックした時に有効です。
検索結果が安全なものかどうかも判定されます。アクセスする前に判断ができるのもいいですね。
Chromeでさらに強化
セーフブラウジング
Chromeのセーフブラウンジング機能を用いて、さらに保護を強化できます。
危険なイベントの発生を予測して警告します
ログイン時に、Chrome を安全に利用できるようにするほか、他の Google アプリのセキュリティ強化に使用されることがあります
すべてのウェブユーザーの安全性を高めます
データ侵害によりパスワードが漏洩した場合に警告します
セーフ ブラウジングに URL を送信して安全性を確認します。また、新たな脅威を発見するため、ページ、ダウンロード、拡張機能のアクティビティ、システム情報の一部のサンプルも送信します。ログイン時には、このデータを一時的に Google アカウントにリンクして、すべての Google アプリを安全に利用できるように保護します。
設定 → プライバシーとセキュリティ → セキュリティ
セキュアDNS
設定 → プライバシーとセキュリティ → セキュリティ
Webブラウジングの際に、DNSで名前解決し該当ホストにアクセスするのですが、その先のサイトが有害である場合は、表示を阻止してくれます。
悪意のあるアクティビティに対するファイアウォールを提供するネットワーク レベルのセキュリティ制御を提供します。
オンライン ポルノの急増との闘いに重点を置いた、クリーンな Web エクスペリエンスの主要なプロバイダーです。
ただ、誤検知もあるので見たいサイトにアクセスできなくなる可能性もあって、その辺は強くセキュリティをかけるPublic DNSサービスと、比較的緩いDNSサービスと使い分けていく必要があります。
例えば、ポルノサイト見たい人が、このCleanBrowsingを使うと見たいサイトが見られなくなります。
Chromeで検知した場合
Chromeでフィッシングサイトにアクセスしようとすると
「偽のサイトにアクセスしようとしています」
という警告が出てくれます。
これはChromeの標準保護機能でも結構保護してくれます。
まとめ
Microsoft Defenderは、純粋にアンチウィルスソフトとして高性能です。また、誤検知・動作不良を恐れず検知率あげていきたいという設定も可能です。
さらに、Avast Online Securityを導入すれば、主なウィルス侵入口になるウェブアクセスについて防御する事が可能になります。
ChromeセーフブラウジングとAvast Online Securityは機能的に双方重複するところがあります。どちらかだけ有効にしてもOKかも。Avast Online Securityを有効にしておくと、検索結果が表示される時点でそのサイトが危険かどうか判断できます。
ただ、セキュリティを強化していくと誤検知といって安全なサイト、見たいサイトまでアクセスできなくなる可能性もあるので利用用途によってバランスが必要です。